Sustainabilityマガジン(vol.13)2013.4.24号
Sustainability マガジン vol.13 (2013.4.24号)
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今回は、クレアンからのお知らせ5件とコラム1件をご紹介いたします。
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◇◆ 1. クレアンからのお知らせ
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●1 レポート3本を掲載
・「2012年度 レポート動向調査 結果報告書 」
・「統合レポートの動向 エグゼクティブ・サマリー」
・「GRIガイドラインにおけるG3.1からG4への変更点について」
→ http://www.cre-en.jp/library/opinion/
●2 「CSRレビューフォーラム レビュー実績」を更新
→ http://www.csr-review.jp/result/index.html
●3 「CSV戦略ポテンシャル診断」のサービスを掲載
→ http://www.cre-en.jp/service/csv-consulting/
●4 「GRI 国際会議への参加企業の募集のお知らせ」
今年のGRIの国際会議は5月22(水)~24日(金)にオランダで開催されます。
会議ではGRIガイドライン第4版がお披露目されると共にレポーティング
に関する統合報告書やPRIなどのセッションが開催されます。
G4マルチステークホルダー委員会(事務局: 日本財団)では、GRI国際会議
への参加者を募集しています。参加希望の方は、下記の日本代表団メン
バー登録フォームからご登録ください。
詳細・申し込みはこちらから→
http://csr.canpan.info/announcement_info/detail/60
また、24日にはJapanセッションも予定されていますので、パネリスト
での参加をご希望の企業様がいらっしゃいましたら事務局(日本財団)
までご相談ください。
●5 「公志園フォーラムのご案内」
5月7日(火)19時半~22時半に「第三回公志園フォーラム」が開催されます。
弊社代表の薗田も300人委員メンバーとして参加している、社会起業家など
のリーダーの発掘・育成・支援を目指す社会イノベーター公志園では、
「“誰もが共生できる社会の実現”を目指す女性挑戦者たち」をテーマに、
過去二回大会の決勝大会出場者を迎えて下記のイベントを開催されます。
様々な課題を解決しようと見えない未来と格闘している挑戦者の生き方に
多くの方が触れて頂き、日本の将来のリーダー育成に皆さまにも関わって
いただければと思います。
(以下は社会イノベーター公志園様からのご案内)
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第二回公志園フォーラム~リーダーシップの旅をライブで体感する~
日 時: 2013年5月7日(火)19時~22時半(18時半受付開始)
会 場: 特定非営利活動法人アイ・エス・エル クラスルーム
(http://www.isl.gr.jp/info/access.php)
テーマ: “誰もが共生できる社会の実現”を目指す女性挑戦者たち
会 費: 2,500円(当日お支払いは3,000円)
社会イノベーター公志園は、地域コミュニティ、日本、世界が直面する
経済社会課題を事業手法を通じて解決せんと挑戦する社会イノベーターを
全国規模で発掘、支援するリーダー育成・教育啓発・社会変革のイニシャ
ティブです。
次回は5月7日(火)に「誰もが共生できる社会の実現」をテーマに、
志村季世恵氏(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)と桜井なおみ氏
(キャンサー・ソリューションズ)をお迎えして開催します。
詳細・お申込みはこちらから:
https://pro.form-mailer.jp/fms/38bf74c341320
※ 5月から6月に実施する3回分のフォーラムを同時にお申し込みできる
仕様となっております。
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ CSV/シェアード・バリューについて ~
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CSV/シェアード・バリューは、国内外でコンセプトとしては、かなり浸透
してきたように思います。ただし、具体的にCSV/シェアード・バリューを
どう活用するかについてはまだ模索されている企業が多いようです。そこで
CSV/シェアード・バリューの活用イメージをいくつかご紹介させて頂きます。
【SV視点でのビジョン/戦略策定】
企業が長期的に存続していくには、社会に対して本質的な価値を提供していく
必要があります。さらに、これからの時代における長期的なビジョンや戦略を
描くには、気候変動などの環境問題、高齢化などの社会問題の影響を考慮する
ことが不可欠です。自社の理念から紐解かれる自社が提供すべき社会価値を
共有し、社会・環境問題の変化を見据えつつ、社会価値と企業価値を両立させ
るストーリーを描く。長期的なビジョン/戦略策定には、そうしたシェアード
・バリュー(SV)視点を持つことが必要です。
【SV視点での事業強化】
SV戦略には、「製品・サービス」「バリューチェーン」「競争基盤/クラスタ
ー」の3つのアプローチがあります。「製品・サービス」は新規事業の創出、
「バリューチェーン」「競争基盤/クラスター」は、基本的に既存事業を強化
するアプローチです。また、「バリューチェーン」「競争基盤/クラスター」
には、活動モデルのパターンがあり、チェックリスト的に活用できます。自社
事業にこうした活動モデルを当て嵌め、戦略的に展開することにより、事業を
強化・発展させることができます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=774
【SV活動の棚卸し】
多くの企業は、環境活動、社会貢献活動など、様々な形でSV活動を展開されて
いるかと思います。こうしたSV活動について「社会価値」「企業価値」の視点
から評価指標を設定し、評価しマトリックス上にプロットすることにより、SV
活動のポートフォリオが描かれます。そして、可視化されたポートフォリオを
もとに、「強化」「継続」「協業」「休止・譲渡」などの対応を検討すること
により、全体としてSV活動が高度化します。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=737
【SV活動のKPI設定】
SV活動は、「社会価値」と「企業価値」を両方生み出すべきものですが、この
両方についてKPIを設定している企業は余りないのではないでしょうか。事業
については「企業価値」のみ、CSR活動については「社会価値」のみについて
KPIが設定されているように思います。各SV活動について「社会価値」「企業
価値」の両方の視点からKPIを設定することによりSV活動を進化させることが
できます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=535
【SV思考の社内浸透】
企業も大きくなると縦割りの弊害が出てきます。縦割りの弊害を除去するため
には、共有の目的を持つことが有効です。「自社は社会に対してどのような
価値を提供しているか?」「自部門は企業全体に対してどのような価値を提供
しているか?」そのように、社会と企業、企業と自部門の共有価値を考えるこ
とにより、社会-企業-自部門という価値の流れが共有されます。こうしたワ
ークショップによるSV思考の浸透は、縦割り思考を除去する上で有効です。
以上につきまして、具体的な進め方等にご関心をお持ちの方は、以下の連絡先
までご連絡頂ければ詳細に説明させて頂きます。
mizukami(アットマーク)cre-en.jp 「(アットマーク)」は、「@」に置き換えてください
【ご案内】「CSVサーベイランスネットワーク」の会員募集
CSVサーベイランスネットワーク(CSVSN)は、昨年から本格的に活動して
いる国内唯一の本格的なCSVの研究会です。
http://csv-workshop.com/
昨年は12社が参加し、CSVの考え方や事例の研究会を開催したほか、
地域におけるCSVの取り組みの視察などを実施しました。
本年は、活動をさらに進化させ、4つのテーマに基づく研究会に加え、国内
において第一線のCSV研究・推進を行っている水上によるワークショップや
マイケル・ポーターらが創設したグローバルでCSVを推進する非営利組織
「FSG」のディレクター、CSV本部を設立したキリン社長を招待したシンポ
ジウムなどを計画しております。
http://csv-workshop.com/schedule/
CSVSNでは現在、本年度の参加企業を募集しいます。
ご関心のある方は、下記アドレスまでご連絡頂ければご説明に伺わせて
頂きます。
mizukami(アットマーク)cre-en.jp 「(アットマーク)」は、「@」に置き換えてください
(水上 武彦)
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◇◆ 3. 新着Topics & News
◆◇ ~ サステナビリティ関連の動きからトピックスをご紹介 ~
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今回は5件のトピックスをご紹介します。
●1 「2012年 世界で最も持続可能な企業100」発表(Corporate Knights Inc.)
1位はベルギーの金属材料を扱うUmicore SA社。最多選出国は米国とカナダ
でした。日本からは4社がランクインしました(大和ハウス工業、エーザイ、
リコー、NEC)。
: http://static.corporateknights.com/Media_release.pdf
http://www.global100.org/index.php#north-america
http://www.umicore.jp/ja/
●2 「IIRC 統合レポートフレームワーク案が発表」
国際統合報告評議会(IIRC)が統合レポートフレームワークのドラフト
を発表し、2013年7月15日までの期間でコメントを募集しています。
: http://www.theiirc.org/consultationdraft2013/
●3 「2012年 企業責任が問われた10の事件」(Crane and Matten blog)
1位には、Appleのサプライチェーンでの人権・労働問題が取り上げられて
います。労働者の自殺や工場火災、劣悪な労働条件など、非人道的なサプ
ライチェーンが大きな注目を集めました。当初は、情報を開示しない姿勢
が批判されていましたが、問題が大きくなる中で、情報開示の推進、FLA
への加盟、第三者機関による監査の受け入れ、労働時間の月次報告の実施
など、その姿勢は大きく変化しました。
Appleのような優良企業でもこれだけの批判にさらされなければ、情報開示
や自社のサプライチェ-ンにメスを入れることができなかったという事実
は、企業という営利組織が持つ特徴の長短を表しているように思われます。
: http://craneandmatten.blogspot.jp/2012/12/top-10-corporate-responsibility-stories.html
2位には、ロンドン銀行間取引金利「LIBOR」の不正操作問題が取り上げ
られています。
: http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV20002_Q2A221C1000000/
: http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV07001_X00C13A2000000/
: http://diamond.jp/articles/-/23558
: http://bizacademy.nikkei.co.jp/woman/nikkey/article.aspx?id=MMACc3000015082012&page=1
3位はHSBCのマネーロンダリング、4位はバングラディシュのアパレル
工場での火災死亡事故、5位は南アフリカのプラチナ鉱山ロンミン・マリ
カナでのストライキ中の鉱山労働者34名を警察が襲撃した事件が取り上げ
られています。
●4 「マクドナルド、全米の店舗でMSC認証水産品を用いた製品提供」(MSC)
マクドナルドが、2011年の欧州の店舗への導入に続いて、全米の14,000を
越える店舗で、MSC認証を取得したアラスカ産の天然スケソウダラを使用
したフィッシュ・フィレオの提供を開始します。この製品を提供するまで
にWWFと10年に亘って取り組みを継続しており、すばらしい取り組みです。
: http://www.msc.org/newsroom-ja/news/y93q0x?fromsearch=1&isnewssearch=1
http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1136/cat1143/
●5 「キリングループ 生物資源調達ガイドラインおよび紅茶・パーム油の
調達に関する行動計画を策定」(EICネット)
日本企業発で生物資源の保全を考慮した調達ガイドラインの策定の例は、
木材やMSCなどを除けばほとんど例がなく、素晴らしい取り組みです。
: http://www.wwf.or.jp/corp/2013/03/post_13.html
http://www.kirinholdings.co.jp/csr/env/pdf/guideline.pdf
(荒木 茂善、水上 武彦)
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