Sustainabilityマガジン(vol.15)2014.4.22号
クレアン Sustainabilityマガジン vol.15 (2014.4.22号)
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
マーケティングチームの納堂です。
ちょうどこのメールマガジンが始まったのが、2011年の3月、東日本大震災の
4日前でした。その後しばらくは被災地の状況報告やボランティア活動の募集
に追われていたのが昨日のことのように思い出されます。
そんな中、先週末にはある企業の方々(総勢14名)と復興応援ツアーを企画し、
石巻へ行ってきました。現地に復興支援室を置いて精力的に活動されている
ヤフーさんの取り組みや、それぞれ被災された後にカフェ(はまぐり堂)や
介護施設(めだかの楽園)を立ち上げられている方々を訪問し、参加者の
皆さんと一個人、一企業にできることがまだまだあるとの思いを再認識すること
ができました。
日々、サステナビリティ/CSRレポート、統合報告書の動向や企画、ISO26000
による現状分析、CSR活動の社内浸透・・・といったご相談をよくいただいてい
ますが、クレアンでは企業様による復興支援のお手伝いもしておりますので、
お気軽にご相談いただければ嬉しく思います。
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ 統合報告の最新動向 ~
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最近、大手企業の間で、非正規社員の正社員化や組合員化、給与の改善など
の動きが目立ちます。少子高齢化を背景に、人手不足による人材獲得競争が
激しくなっていることから、社員の待遇を改善することで優秀な人材を
つなぎとめ、競争力を高めようという動きのようです。
例えば、顧客がくつろげる空間の提供を売りにしているコーヒーチェーン会社
では、業容の拡大に伴って、店舗運営を担える人材が枯渇してきたことから、
従来の高度なサービスを維持、向上させ、中長期的な成長を図るために、
契約社員の正社員化に踏み切り、正社員数が以前より4割増加する見通し
とのことです。短期的には人件費の増加により採算が悪化することは
避けられないものの、長期的視点では人材投資を優先すべきとの経営判断が
あったようです。
こうした動きについては、競争に勝つために製品・サービスの「コスト」よりも
「付加価値」を重視し、それを生み出す源泉として、「人的資本」への投資に力
を入れる企業が増えてきたという見方もできるのではないでしょうか。
情報開示という観点でも、人材育成や確保に関する積極的取り組みについて、
統合報告書などを通じて積極的に発信していくことは、長期的な企業競争力
向上に向けた取り組みとして評価されるようになってきていると思われます。
<海外の統合レポート紹介>
『Novo Nordisk Annual Report 2013』
同社は、糖尿病の治療を専門とするデンマークの製薬企業です。統合レポート
は、2004年に従来のサステナビリティレポートとアニュアルレポートの統合版
として発行を始め、今回でちょうど10年目となります。
参考になる点が多いレポートですので、いくつかのポイントをご紹介します。
①事業戦略の進捗実績が明確
同社は、「糖尿病治療におけるリーダーシップの拡大」など、5つの事業戦略
を掲げていますが、レポートでは、冒頭の「at a glance」ページで、各戦略の
達成状況を売上高などの数値とともに、簡潔に説明しています。
また、レポート中盤の「OUR BUSINESS」ページの最初で、各事業戦略について
詳説しています。
②社会・環境側面で長期の定量目標(KPI)と実績値を開示
社会・環境側面での開示は、レポート前半部分にある「2013 Performance
and 2014 Outlook」ページで、ポイントを簡潔に紹介していますが、特に、
重点項目を絞ってKPIによる進捗報告を行っている点が注目されます。
③リスクの開示
リスクについて、独立したページを設けて、リスクの内容、管理対策、今期
発生した具体的トピック、アニュアルレポート内の関連ページへのリンクにつ
いて、記載しています。
【参照URL】
http://www.novonordisk.com/images/annual_report/2013/Novo-Nordisk-
Annual-Report-2013-UK.pdf
((株)クレアン 統合報告支援グループ リーダー 伊藤雅和)
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◇◆ 3. クレアンからのお知らせ
◆◇ ~ セミナー等のご紹介 ~
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クレアンでは3.11以降、東北の復興支援に継続的に関わってきましたが、
震災直後にボランティアツアーを共同企画した、ピースボート様より、このほど
『災害支援の手引き』が完成したとのご連絡をいただきましたので、ご紹介を
いたします。
◆【4月24日開催】『災害支援の手引』発行記念イベント
「企業が持つ災害支援の可能性」
(民間防災および被災地支援ネットワーク)
http://cvnet.jp/news/20140326_event/
東日本大震災からの復旧・復興支援を通して企業・NPO・中間支援組織間での
連携が進み、そこでつながったネットワークにて『災害支援の手引き』を発行しま
した。この度、手引きの発行を記念し、「企業がもつ災害支援の可能性
~東日本大震災から今後を考える~」と題したイベントを開催します。
まだまだ必要とされる東北での復興支援、今後に起こりうる災害に向けて、
平時から企業が備えておくべきこと、そこで必要となってくる組織・セクターを
越えた連携について皆様と考え、ネットワークを作り、強めていく場とさせて
いただきます。
詳細及び参加申込についてはリンク先を参照ください。
http://cvnet.jp/news/20140326_event/
日時: 4月24日(木) 16:00-18:00
場所:日本財団ビル1階
ゲストスピーカー:
復興庁統括官 岡本全勝氏
日本財団会長 笹川陽平氏
日本IBM会長 橋本孝之氏
『災害支援の手引き』執筆者によるパネル・ディスカッション:
鈴江茂敏氏 (パルシステム生活協同組合連合会)
本山聡平氏 (サノフィ株式会社)
矢野薫氏 (オルビス株式会社)
山本隆氏 (ピースボート災害ボランティアセンター)
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