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Sustainabilityマガジン(vol.16)2014.5.20号

クレアン Sustainabilityマガジン vol.16 (2014.5.20号)
====================== http://www.cre-en.jp/

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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
マーケティングチームの村山です。

さて、5月も半ばを過ぎ、3月決算の企業にとっては株主総会に向けた大詰
めの時期を迎えられていることかと思います。株主と言えば、最近よく
株主絡みでご相談を受けるキーワードとして「日本版スチュワードシップ・
コード」があります。
http://www.fsa.go.jp/news/25/singi/20140227-2.html 

概要は上記のリンク先をご参照頂ければと思いますが、本コード(原則)に
ついて三菱UFJ信託銀行、りそな銀行といった大手国内機関投資家が受け入
れを表明しています。建設的な対話を通じて企業のガバナンス向上と持続的
成長を促すという趣旨に反対する人は少ないと思いますが、そうは言っても
「株主からプレッシャーをかけられるのでは」とご心配される方も一定数存
在します。そうした声によって生まれたのが「投資家とのエンゲージメント」
支援サービスです。
http://www.cre-en.jp/integrated-service/investor/ 

「エンゲージメントで伝えるべき価値ある情報は意外とCSR担当が握って
いた」というケースはよくあります。当事者同士では議論しにくい場合でも、
クレアンのような第三者が財務・非財務の視点から関わることで双方に有益
になるケースもありますので、ご関心がありましたらお気軽にお問い合わせ
頂ければ幸いです。

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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇   ~ 外部環境適応能力を高めるCSR - "BtoBtoC"の発想 ~
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アベノミクスの効果が注目される中、世界に目を転じると、日本企業の国
際競争力の低下に警鐘が鳴らされるようになってから久しいです。技術に
は絶対的な自信があったはずの日本企業が何故、製品開発戦略やマーケ
ティングで負け続けてきたのでしょうか。新興国の台頭で、価格・技術面
での競争優位性が衰えてきたのもの事実ですが、外部環境適応能力という
側面で、CSR的な観点から考えてみるとどうなるでしょう。

グローバリゼーションとインターネットの普及で、消費者は情報を得てから
新しい判断・行動を起こすまでのスピードが増し、嗜好や市場構造の変化は
加速化しています。日本の場合、変化するニーズを汲み上げるべき"BtoC"
企業は、概ね高度に多角化した巨大企業であり、コンセンサス重視の内向き
のマネジメントから、外部環境変化への対応が遅れてきました。

また、"BtoC"の巨大企業とともに、日本の技術力を支えてきたのが多くの
"BtoB"企業であり、次工程の納入先からの厳しい要求水準に忠実に対応する
ことによって、これまでの地位を確保してきましたが、やはり、もう一歩、
二歩先にいるステークホルダーの変化にはあまり関心がありませんでした。

CSRとは、直接的でなくとも関わり合いのある幅広いステークホルダーと
の対話を持ち、その課題やニーズに対処していく事でもあります。今日の
CSRは、社会課題解決型需要の創出など、事業機会獲得へ向けた活動として
の側面も重視されています。

クレアンでは、投資家からNGOまで、様々なステークホルダーとのダイア
ログ機会を企画しています。近視眼的でないダイアログを通じ、開発、製造
からマーケティングまで、全社的な"BtoBtoC"の意識を高めることが、経営
の感度を増し、外部環境変化への対応力を高める事になることを期待して
います。

(サステナビリティ・コンサルティンググループ 後藤英樹)

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◇◆ 3. クレアンからのお知らせ
◆◇   ~ セミナー等のご紹介 ~
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サステナビリティ日本フォーラム(Sus-FJ)は、6月から10月にかけて長期
的視点で情報開示を求める潮流を踏まえた全4回のシリーズ勉強会を開催いた
します。

シリーズ勉強会 第1回「統合報告を『正しく理解する』には」

 第1回目は、2013年12月に国際統合報告評議会から発表された統合報告
フレームワーク<IR>に焦点を当てたいと考えています。 <IR>の中で多
用されているワードの中に「長期的価値創造」があります。この背景には、
従来の延長線(BAU=Business As Usual)ではない企業活動の必要性が
求められていることがあります。

これまでの投資家の視点は短期志向で、企業が発行するアニュアルレポート
もそれに伴ってサステナビリティに配慮のない短期志向の内容にとどまって
いました。<IR>フレームワークの策定プロセスにはGRIも関わっており、
企業が中長期のリスクを正しく認識し、投資家に対して説明できるよう促す
内容になっています。

財務情報と非財務情報の融合が進む中、非財務情報の開示も量から質へと
変化しており、統合報告とCSRレポートの並存のあり方についても考えたい
と思っています。皆様のご参加をお待ちしています。

 <開催概要>
 ■日時:6月18日(水)15時30分~18時00分(15時00分より受付開始)
 ■定員:30名
 ■参加費:Sus-FJ法人会員様2名、個人会員様1名迄無料/一般3,000円
 ■講師:国際統合報告評議会(IIRC)小澤ひろこ様他
 【詳細・お申込みはこちらから↓】
 http://www.sustainability-fj.org/seminar/20140618/ 

※クレアンは長年、サステナビリティ日本フォーラムを支援しています。


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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】

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