Sustainabilityマガジン(vol.17)2014.6.24号
クレアン Sustainabilityマガジン vol.17 (2014.6.24号)
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。
マーケティングチームの村山です。
CSR・IR担当の皆様におかれましては、アニュアルレポート・CSRレポートの発行
に向けてピークを迎えられている方も多いかと思います。報告書に関連して、
財務情報に偏った投資家向け情報発信を是正する動きとして「統合報告書」が
あることはご存知かと思いますが、昨年末にリリースされたIIRC(国際統合報告
協議会)のフレームワークを意識する企業も増えています。今年4月には待ちに
待った日本語訳もリリースされています。
( http://www.theiirc.org/wp-content/uploads/2014/04/International_IR_Framework_JP.pdf )
ただ、注意しなければならないことは、IIRCのフレームワークはあくまで世界
共通の「枠組み」であるという点です。グローバルベースで投資する投資家や
企業にとって基本的な「枠組み」があることはもちろん重要なことなのですが、
同時に、各国の法制度や実情、現実的な開示状況を踏まえることも重要です。
また、投資家向け情報では独自性をアピールすることが大事な要素であること
から、新しく「枠組み」が設定されることで、枠組みと独自性の間にどう折り合い
をつけて行けばよいのか開示の現場では若干の混乱が起きているようです。
そこで、当社はIIRCのフレームワークをベースとしつつ、日本企業における開示
の実現可能性も踏まえた、報告書のベンチマーク調査をご提供しています。
( http://www.cre-en.jp/integrated-service/benchmark/ )。
自社が発行しているアニュアルレポート(統合報告書)・CSRレポートがIIRCの
提唱する「統合思考」を反映しているのか、IIRCが求めつつ、また当該企業として
開示できるはずの「内容要素」を開示できているかなど、現在の報告書の「立
ち位置」を外部視点で分析しています。CSRレポートを統合報告書視点で分析
することも可能ですので、ご関心がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければ
幸いです。
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ 地域と共に歩む為のLIXIL社「コミュニティ・ダイアログ」 ~
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今回は、LIXIL社が進めている「コミュニティ・ダイアログ」プロジェクトをご紹介
します。昨年春にスタートして、これまで、33の工場、9つのショールーム、
5つのホームセンター、合計47拠点で行ってきました。
各拠点では、ステークホルダーとして、地域の自治会や町内会の主要メンバー、
地域の社会起業家、総合学習を担当されている小中学校の先生、市や町の市民
協働ご担当者、近隣企業の社長といった現場の皆様をお招きし、LIXIL側は工場
長、支社長、店長等の幹部、地域採用の従業員、合計20人程で円卓を囲んで
議論します。
これまで地域社会から距離を置いていた拠点が多かったのが事実であり、「これ
を変えよう」というのが本プロジェクトの大方針です。
議論の場では、拠点責任者が地域の方々に、「これから地域社会に参加させて
ください」とはっきりと言い、率直を旨として、地域の歴史、特性、地域運営上の
課題などをさまざまに教えていただき、その上で、LIXILはどこにどう参加するか
を議論します。「これをします」とその場で決定することもあれば、検討して後日
ご返事するものもあります。
「腹を割った議論のためには中立者が采配することが大事である」ということで、
この稿の筆者にて行司役をしています。中立者が真ん中にどっしり座っていると
(笑)議論が弾むように思います。
47拠点でダイアログをやってきて一番良いことは、どのダイアログでも議論が終わ
り、皆様を門までお送りする時に、ステークホルダーもLIXILの出席者もみな晴れ
晴れとした顔と顔で、長年の知り合いのように肩を並べて行くことです。
このダイアログは現在も続行中です。
この記事を書くときに同社に伺ったら、本プロジェクトの全体像、続行状況をウェ
ブで発信する準備をされており8月中旬公開予定とのことでした。
本プロジェクトへのご質問やご意見は、クレアン 山口までお寄せください。
(サステナビリティ・コンサルティンググループ 山口智彦)
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◇◆ 3. クレアンからのお知らせ
◆◇ ~ セミナー等のご紹介 ~
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サステナビリティ日本フォーラム(Sus-FJ)は、6月から10月にかけて長期的視点
で情報開示を求める潮流を踏まえた全4回のシリーズ勉強会を開催しています。
シリーズ勉強会 第2回「ESGの重要性(仮)」7月23日(水)開催
http://www.sustainability-fj.org/seminar/20140723/
第2回はブルームバーグの黒崎美穂様をお迎えし、開催します。金融・経済情報など
の配信を手掛けるブルームバーグ。企業のESG情報の配信にも力を入れています。
人権のデータってどのように表されているの? など素朴な疑問にもお応えできる
よう只今、企画中です。まずは、日程についてご予定いただくことが叶いましたら
幸いです。
※サステナビリティ日本フォーラムは、弊社代表の薗田が事務局長を務めています。
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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】
※ 本メールは、持続可能な社会にむけた企業と市民社会の取り組みに関する
情報を、隔月を目安にお届けするメール情報誌です。
※ メールマガジンの転送は歓迎です。複製・転載は事前にご相談下さい。
※ このメール情報誌は、株式会社クレアン及び株式会社CSR経営研究所の
スタッフと名刺交換させていただいた方にも配信しております。この
メール情報誌がご不要の方は、お手数ですが下記のアドレスより配信の
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