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Sustainabilityマガジン(vol.27)2015.4.23号

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┃┗━━┛   クレアン Sustainabilityマガジン vol.27(2015.4.23号)
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┃本メルマガは株式会社クレアンのスタッフと名刺交換させていただいた
┃皆様および配信のお申し込みをいただいた皆様にお届けしています。
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┃1. ごあいさつ
┃2. Sustainability Column :育児休業から見る日本の課題
┃3. スタッフブログより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.cre-en.jp/━

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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、まことにありがとうございます。
サステナビリティ・コミュニケーショングループの大嶺尊です。

今回は「社会人」という言葉について触れたいと思います。

少し経ちましたが、4月1日、多くの企業で入社式が行われたことと思います。
『社会人としてのスタートにあたり・・・・』と、ある社長様のご祝辞。
『新たな「社会人」が誕生しました・・・!』と、メディアの報道。

また、『それは「社会人」の常識!』など、多くの場面で「社会人」という
言葉が使われます。私はこの「社会人」という言葉に少なからず違和感を覚
えます。なぜなら、私は、この世の中に生を受けた人は社会を構成する一員
=社会人ではないかと思うからです。

私の小学1年生なる息子も立派な社会人。私の80歳目前の母親も社会人。私
の障がいのある弟も社会人。

誤解を恐れずに申し上げれば、日本では「社会人=会社人(定職を持ってい
る人)」との見方が多いかと思います。そしてこのような見方が少し変われ
ば、もっと懐の深い、人にやさしい社会になることができるのではないかと
感じる日々です。

見方が変われば社会が変わる(ちょっと大袈裟でしょうか・・・)。

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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇      ~  育児休業から見る日本の課題 ~
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
サステナビリティ・コンサルティンググループの荒木茂善です。

今年の2月中旬から、生後6ヶ月の子どものために育児休業を1ヶ月間取得
させていただきました。日本は、女性の育児休業取得率が8割を超えますが、
男性は2%前後と極めて低い状況です。2013年の日本経済新聞によると、
男性の育児休業の平均取得期間は最も多いのが「1~4日」の4割、「2週間
未満」で6割と、取得率だけでなく取得期間も短いのが現状です。

子育ての経験のある方ならご存知の通り、育児は大変なストレスの連続です。
子どもの成長を見守れる喜びがある一方で、24時間、途切れることのない赤
ちゃんの泣き声との格闘そして睡眠不足が続き、炊事、洗濯などの家事に追
われるほか、外出しようにも行くことのできる場所も限られてしまいます。

核家族化・大都市集中による2人世帯が増えるなか、育児を1人で行なうお母
さんの大変さはとても言葉では言い表せません。私も育児休業前から家事・
育児には可能な限り取り組んできたつもりでしたが、実際に育児休業を取得
して、これまで家事・育児に奮闘してくれた妻への感謝が深まりました。

日本の超少子高齢社会の拡大、労働生産人口の減少、核家族化といった状況
を考えると、男性が育児に参加せず、女性に委ねている日本社会の現状は、
「レジリエンス」や「持続可能性」の観点から見て大いに課題があると感じ
ます。

企業から見ると、「育児」は自社に直接の価値を生まない活動であるため、
「育児」=「社員の休業」との認識から、「育児"休業"」という発想になる
のかもしれません。しかし、社会や夫婦の視点から見ますと「次世代を産み
育てる」という、掛けがえのない「価値創造の営み」そのものであり、この
営みがなければ社会は活力を失ってしまいます。

現在の育児支援制度は、「企業が育児休業の取得を認め、社員がおずおずと
利用する」という形になっている職場が多いのではないかと思いますが、今
後は発想を逆転させ、育児に取り組む社員のために、社会と企業はどう貢献
できるか、を問う施策が、必要ではないかと考えます。

例えば、平成26年10月から月に80時間を越えない範囲であれば、育児休業
期間に就業しても育児休業給付金が支給されるようになりました。これで、
育児をしながら時間単位で働くことが可能となり、育児休業を取得する本人
も、引継ぎを受けてサポートを行なうスタッフも負担が減少し、本人のキャ
リアロスの不安も減るため、育児休業取得へのハードルも下がりました。し
かし、この制度も、例えばその企業でテレワーク(在宅勤務)が併用できな
ければ、まだまだ利用しやすいとは言えません。

このような育児に取り組む夫婦を主体にした制度とその運用を実現するには、
「育児休業取得社員の平均取得期間」「育児休業期間中の在宅勤務の利用可
能状況」などの情報を少なくとも全上場企業が公開するなどして、次世代育
成に貢献している企業が社会的に評価され、そこに優秀な人材が集まるなど
のメリットが生まれるように、公的機関などが市場のルール整備を通じて非
財務競争を促進していくことが期待されます。

最後に、育児休業の取得を進める上で最も重要な鍵は経営トップです。弊社
でもトップが一貫して育児休業を応援する姿勢を示してくれたことが目に見
えない大きな支援となりました。トップが育児休業の取得増加にコミットし、
全面的に支援を行なうことが何より有効だと感じます。

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◇◆ 3. スタッフブログより
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スタッフブログのとりまとめ役をしている町田です。
息子(5ヶ月)に対して、妻が「いないいないばぁ!」をやると、ニコニコ
笑うのですが、私がやるとビックリして泣きます。変な顔かもしれないが、
君の遺伝子の半分は私由来だぞ、息子よ。

・・・さて。
弊社では社員によるブログ「+Cre-en」を不定期で更新しています。
http://www.cre-en.jp/blog/

ここでは2015年3月の更新分より一部の記事を紹介します。
コーポレートガバナンス・コードの中身が確定したこともあり、ガバナンス関
連のニュースや記事に注目が集まっています。ぜひ一度ご覧ください!

■"勝手に"統合報告関連ニュースまとめ
 →毎週更新中の統合報告関連ニュースまとめ。
  3月はガバナンス関連のニュースが続々登場。
 第5週:http://www.cre-en.jp/blog/?p=2447
 第4週:http://www.cre-en.jp/blog/?p=2432
 第3週:http://www.cre-en.jp/blog/?p=2418
 第2週:http://www.cre-en.jp/blog/?p=2388
 第1週:http://www.cre-en.jp/blog/?p=2382

■グローバルな機関投資家がガバナンスに要求するレベルが高すぎる件について
 →海外投資家とのエンゲージメント、どこまで考えていますか?
  国内業界内の横並び対応では投資家との意識差が広がる一方のようです。
  http://www.cre-en.jp/blog/?p=2425

■レジリエントカンパニーの条件を考える
 →2015年注目のキーワード「レジリエンス」。
  業種によっては、CSR活動との親和性が高いのでは。
  http://www.cre-en.jp/blog/?p=2439

■第6回 いわきサンシャインマラソン(その1)
■第6回 いわきサンシャインマラソン(その2)
 →クレアンが誇る肉体派「ふじもん」は今日も走っています。
  http://www.cre-en.jp/blog/?p=2393
  http://www.cre-en.jp/blog/?p=2408

本ブログは今後も引き続き不定期で更新していく予定です。
ぜひ一度ご笑覧いただければ幸いです。


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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】

※ 本メールは、持続可能な社会にむけた企業と市民社会の取り組みに関する
  情報を、隔月を目安にお届けするメール情報誌です。
※ メールマガジンの転送は歓迎です。複製・転載は事前にご相談下さい。
※ このメール情報誌は、株式会社クレアン及び株式会社CSR経営研究所の
  スタッフと名刺交換させていただいた方にも配信しております。この
  メール情報誌がご不要の方は、お手数ですが下記のアドレスより配信の
  解除をお願いいたします。

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  sustainability(アットマーク)cre-en.jp 「(アットマーク)」は、「@」に置き換えてください

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      東京都港区白金台3-19-6 白金台ビル5F (〒108-0071)
      TEL. 03-5423-6920
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