Sustainabilityマガジン(vol.43)2016.08.16号
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┃┗━━┛ クレアン Sustainabilityマガジン vol.43(2016.8.16号)
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┃本メルマガは株式会社クレアンのスタッフと名刺交換させていただいた
┃皆様および配信のお申し込みをいただいた皆様にお届けしています。
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┃1. ごあいさつ
┃2. Sustainability Column :企業からみた"ESG"の目的とは何か①
┃3. クレアンからのお知らせ:シンポジウム・セミナー等のご案内
┃4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.cre-en.jp/━
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
サステナビリティ・マーケティンググループの伊藤です。
リオ・オリンピックが盛り上がっていますが、4年後の東京オリンピックで
「熱中症搬送者数 世界新!」を心配しているのは私だけでしょうか?
心身ともにCoolでありたい今日このごろです。
さて今回は「統合報告書2016」「CSRレポート2016」の国内の状況につい
て「超速報」を。
まず「統合報告書2016」では
●IIRCフレームワークをより「能動的」に活用する企業が国内でも増えてきた
という感触を得ました。具体的には、価値創造モデルを自社オリジナルなもの
へ書き換え、「強み」にフォーカスした記述が見られました。
また「CSRレポート2016」、「統合報告書2016」の共通の特徴として、
●コーポレートガバナンス強化をアピールする企業が目立ったことが挙げられ
ます。先進的な企業では、社外役員に具体的な戦略や将来像を語らせることで、
経営に対する社外役員の「資質」を(社外だけでなく社内にも)訴求すること
に成功しています。
こうした動向を踏まえ、クレアンでは秋に「統合報告セミナー(仮称)」を
企画中です。セミナーではGRI スタンダード(標準化)などのHotかつCool
な情報もお届けする予定です。弊社メールマガジンご登録者の皆様には後日
ご案内申し上げますので、どうぞご期待下さいませ!
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ 企業からみた"ESG"の目的とは何か① ~
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昨年9月のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によるPRI(責任投資原
則)署名以来、ESG投資が加速している。7月22日、GPIFは、ESG投資を本
格化させるにあたり、独自のESG株式指数(インデックス)を導入するため
の入札を始めると報道された。世界最大のアセットオーナーであるGPIFから
委託を受ける運用機関の多くは、ESG専門の担当者や部署を置いたり、企業
との直接的対話を通じ、持続的な成長に向けたエンゲージメントを積極的に
進めるなど、大きな変化が生じている。
それでは、根本的に、企業が、ESG開示や対応を戦略的に進めていく理由と
はいかなるものであろうか。企業にとって、数ある幅広いステークホルダー
の中でも、経営者も最重要視する株主からの要求の高まりに、CSR、ESGあ
るいはIRの担当者としても、必然的な対応を迫られているという受動的なも
のなのであろうか?答えは勿論NOである。
GPIFは4月、「機関投資家のスチュワードシップ活動に関する上場企業向け
アンケート集計結果」を公表した。回答したJPX400の企業の6割強が、スチュ
ワードシップコード導入以降の変化を好ましいと捉えている一方、1/3以上
の企業が好ましくないと答えている。ポジティブに捉える理由の多くは、
中長期の視野に立ったものやESGに関する質問が増えたと長期視点を歓迎す
る傾向がみえ、一方、好ましくないと捉える理由の多くが、画一的な質問や、
例えばROEなど、資本効率、資本政策に関する質問の増加など、短期的な結
果を求められたというものであったといえる。
持続的成長を求める長期志向の投資家は、投資残高という点では、短期志向
の投資家を圧倒するものの、市場での日々の売買高では、ヘッジファンド等
の短期筋に比べ劣勢なため、資本市場を経由した上でのその声が、企業側に
も届きにくいという構造がある。企業が、一部投資家からの強いバイアスの
かかった短期志向から脱却し、経営資源を長期的に有効に活用し、持続的成
長を実現していくためには、長期志向の投資家の支持を得て、株主構成もそ
れに応じ変えていく必要がある。"ESG"は、投資家からの新たな要求のよう
に捉われている面もあるが、長期志向の投資家にアピールする戦略的なESG
情報開示は、むしろ、企業側が、能動的に推進していくべきことは明らかで
ある。
クレアンでは、統合報告書等の作成などに加え、より直接的、効果的なESG
コミュニケーションの手段として、アナリスト向けのESG説明会を推進して
います。昨年、クレアンが支援した味の素のアナリスト向けESG説明会は高
い評価を受けました。ご関心のある方は、下記まで、ご連絡いただければ幸
いです。
ESGアドバイザリー コンサルタント 後藤英樹
【お問い合わせアドレス】
service○cre-en.jp (○を@に変えてご送信ください)
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◇◆ 3. クレアンからのお知らせ(※17日申込締切)
◆◇ 持続可能な開発目標(SDGs)ステークホルダーズ・ミーティング
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環境省主催・地球環境戦略研究機関〈IGES〉共催、「持続可能な開発目標
(SDGs)ステークホルダーズ・ミーティング第1回会合」を8月19日に開催
致します。
昨年9月、国連サミットにおいて、2030年までの国際社会の目指すべき目標
として「持続可能な開発のための 2030アジェンダ」(2030アジェンダ)が
採択されました。2030アジェンダの中核は「持続可能な開発目標」(SDGs)
であり、日本を含む各国がこの達成に向けて取り組む必要があります。
日本国内でも、政府においては、内閣総理大臣を本部長、全閣僚を本部員と
するSDGs推進本部が本年5月に立ち上がり、本部の下でSDGs実施指針の策定
に着手するなど、取組が進んでいます。
SDGsの環境側面に関しては、(1) SDGsには多くの環境関連ゴール・ターゲット
が含まれ、(2)実施に向けて多様な主体が関与しており、(3)実施に向けた取組
は多様であり、先行事例を見つつ、創意工夫が必要である、という特徴があり
ます。このため、率先して取り組む企業等の事例を共有することで、先駆的な
活動として評価し、他者がSDGsの活動を検討・実施する際に参考にできるもの
と考えられます。先駆的な活動を共有し認め合う場としてステークホルダーズ・
ミーティングを開催します。SDGsの概念を社会に浸透させ、実施に向けて機運
を高めることにも繋がると期待しています。
このたび、第1回会合として、SDGsゴール12「持続可能な生産・消費形態の確
保」に係る民間企業の取組に焦点をあて、中でも、企業の持続可能性に関する
情報の定期報告に関するターゲット 12.6 ※ に着目し、CSR 報告書等でSDGs
について特徴的に記載している企業のCSR 担当者などから事例発表をしていた
だく予定です。発表に対して、様々な有識者からなる構成員に建設的なコメント
をいただきたいと思います。
※SDGs ターゲット12.6
特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、
持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
【日 時】
2016年8月19日(金) 10:00-13:00
※12 時ごろ~1時間程度、発表者、構成員、傍聴者によるネットワーキング
のための懇親会を実施。飲み物をご用意します。
【会 場】
TKP ガーデンシティ永田町ホール3A(3階)
アクセス(http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-nagatacho/access/)
(東京都千代田区平河町2-13-12 東京平河町ビル)
【主 催】
環境省
【共 催】
(公財) 地球環境戦略研究機関 (IGES)
【定 員】
100名程度
※定員に達し次第、受付を終了させていただきますので予めご了承ください。
※席に余裕がある場合、期限後も申し込みを受け付けます。
【参加費】
無料
【言 語】
日本語
【申込方法】
申込みフォーム
https://form.iges.or.jp/webapp/form/11205_zoq_283/index.do
事前申込制となります。参加ご希望の方は、上記のオンラインフォームよりお申込みください。
お申込完了後、ご登録いただいたメールアドレス宛に【参加票】が自動送信されます。
【参加票】が届かない場合は、jiro.adachi@mx.iges.or.jpへご連絡ください。
【申込締切】
2016年8月17日(水)17:00 (但し、定員に達した時点で締切とさせていただきます)
上記会合に関するIGESのページはこちら
http://www.iges.or.jp/jp/integrated-policy/20160819.html
※弊社代表薗田が上記会合に構成員として参加しています
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◇◆ 4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
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弊社のCSVコンサルタント、水上武彦のブログ「CSV/シェアード・バリュー
経営論」から最新記事をご紹介いたします。
#ESG投資が注目されつつありますが、ESGで企業価値を創造するには、CSVの視点が重要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2519#.V7KS7Szr3IU
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2549#.V7KT5yzr3IU
#"アウトサイドイン"は、CSVやSDGsへの取り組みにおける重要キーワードです。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2525#.V7KTTCzr3IU
#CSVやSDGsへの取り組みにおいては、"ユニークネス"の視点が重要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2514#.V7KSvizr3IU
#農業課題に対応するCSVの推進にあたっては、アグテックに注目すべきです。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2535#.V7KUCSzr3IU
#ビジネスとサステナビリティの統合に関する好著「ビッグ・ピボット」のご紹介。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2530#.V7KUaizr3IU
#動物福祉などの思想的背景を理解することも重要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2541#.V7KUtSzr3IU
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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】
※ 本メールは、持続可能な社会にむけた企業と市民社会の取り組みに関する
情報を、隔月を目安にお届けするメール情報誌です。
※ メールマガジンの転送は歓迎です。複製・転載は事前にご相談下さい。
※ このメール情報誌は、株式会社クレアン及び株式会社CSR経営研究所の
スタッフと名刺交換させていただいた方にも配信しております。この
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