Sustainabilityマガジン(vol.46)2016.11.24号
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┃┗━━┛ クレアン Sustainabilityマガジン vol.46(2016.11.24号)
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┃本メルマガは株式会社クレアンのスタッフと名刺交換させていただいた
┃皆様および配信のお申し込みをいただいた皆様にお届けしています。
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┃1. ごあいさつ
┃2. Sustainability Column :2016年 統合報告書のトレンド
┃3. クレアンからのお知らせ:シンポジウム・セミナー等のご案内
┃4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.cre-en.jp/━
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
企業の非財務情報の開示基準であるGRIスタンダードが10月19日に発行されて
から一月が経ちました。皆さん、中身はご覧になられましたでしょうか。
GRIガイドライン第4版(G4)との変更点は、内容的に大きなものはなく「形式的な
もの」と考えてよいと思います。これは一般にモジュール化と呼ばれていますが、
G4の時には2分冊(基礎編・実践編みたいなもの)であったのが、新しく発行され
たGRIスタンダードではユニバーサルスタンダードと呼ばれる3冊およびG4で言
うところの側面ごとに分割された33分冊、合わせて全36冊となりました。
一見多くなったかに見えますが、これらはモジュール単位ごとに更新できるように
するための工夫で、その意味は外部環境の変化にタイムリーに対応できるように
する、というところにあります。今後は必要に応じて1年に1度くらいのペースで
部分的な見直しがかかるかもしれません。
一方で、より重要な質的な変化という意味では、名前にもあるとおり、ガイドライン
からスタンダードへと一段格式が高まりました。これは世界各地で非財務情報の
制度開示の動きが出てきている中で、GRIスタンダードがその中心であり続ける
ことへの意思表明とも受けとれます。このタイミングでのスタンダード化もEUの
会計指令各国適用に動きを合わせたものなので、今後も各国がGRIスタンダード
とどうつき合っていくのか注目です。
クレアンにはGRIスタンダードに精通したメンバーが数多くいますので、疑問点
などありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせいただけたらと思います。
コンサルタント 安藤正行
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ 2016年 統合報告書のトレンド ~
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
統合報告支援グループの伊藤雅和です。
クレアンでは毎年統合報告書の発行状況について調査を行い、皆様に情報提供
を行っていますが、2016年の現在時点における状況について簡単に共有できれ
ばと思います。
時価総額上位200社における調査では、統合報告書の発行企業数は2015年の
65社から2016年には86社と21社増加いたしました。本年発行レポートにおける
主な傾向としては、下記の3点が挙げられます。
①IIRCフレームワークを能動的に活用
・例えば、価値創造モデルの中に自社の「強み」を織むなど
②「マテリアリティ」開示の拡大・進化
・例えば、CSRテーマを含めたマテリアリティをより戦略的に位置づけるなど
③コーポレートガバナンス強化をアピール
・例えば、ガバナンスの実態についてより積極的に開示するなど
一方で情報開示のあり方としては、統合報告書を発行する傍でCSR報告書も
同時に発行(webだけでなく少なくともPDF版で)する企業の割合が全体の4割を
超えるなど、一時期見られた One report 志向の傾向が薄れている事実があると
受け取れます。これはESG情報への投資家のニーズ・関心が高まってきており、
統合報告書1冊だけではそうしたニーズ・関心に対応できないことが背景にある
ものと分析しています。
特にコードの発行を受けて、コーポレートガバナンスの強化および情報開示での
アピールはしばらくトレンドとして続くものと考えられます。
クレアンでは、企業文化の醸成に資するコーポレートガバナンスの強化に向けて
・取締役会実効性評価(経営者対象)
http://www.cre-en.jp/library/seminar/160909/pdf/002.pdf
・コンプライアンス・CSR意識調査(主に従業員対象)
http://www.cre-en.jp/library/seminar/160909/pdf/001.pdf
などのサービスをご用意しております。ご関心がある場合には、ぜひお問い合わ
せいただけたらと存じます。
統合報告グループ コンサルタント 伊藤雅和
【お問い合わせアドレス】
service○cre-en.jp (○を@に変えてご送信ください)
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◇◆ 3. クレアンからのお知らせ
◆◇ 2017年が意味すること/NELISの次世代リーダーサミットへのお誘い
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NELIS(次世代リーダーのグローバル・ネットワーク)さんからのお知らせをご案内
いたします。
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来たる2017年は、サステナビリティ・CSRの歴史における節目の年です。
2015年は、9月にSDGs(持続可能な開発目標)、同年12月に(奇跡的にも)パリ
協定が実を結び、大きな前進が感じられる1年となりました。
しかし、2016年になると、英国のBrexitや米国におけるトランプ旋風、そして、各国
の排他的・内向きな姿勢や右傾化などが、これからの世界の行方に暗い影を落と
すようになりました。
間もなく訪れようとしている2017年は、はたしてどんな年になるのでしょうか。
私にとって、この「2017年」は何より「持続可能な発展=Sustainable Development」
30周年の年であります(もちろん、リオサミット25周年、(不発だった)京都議定書20
周年にも当ります)。
1987年に、ノルウェーの首相だったグロ・ハーレム・ブルントラント氏率いる国連の
「環境と開発に関する世界委員会」は、『我ら共有の未来』と名付けられた報告書
の中で、Sustainabilityの概念を初めて本格的に世界に向けて打ち出しました。
その後、いうまでもなく企業経営にも、国家運営にも極めて大きな(ポジティブな)
影響と、実質的な変化をもたらした概念となりました。
とは言え、「トップダウン」「国際機関」「大手企業」だけに、私たちが未来を委ねら
れないのも事実です。「ボトムアップ」で人生を掛け、一瞬一瞬情熱をもって、それ
こそ「文明的転換」のために奮闘する次世代のリーダーをエンパワーメントが必要
だと、10数年前から強く感じてきました。そんな想いに端を発し、昨年、一般社団
法人NELIS(Next Leaders' Initiativefor Sustainability)を友人二人と始動させ、
来たる2017年1月に、京都に世界16か国から35名の次世代リーダーを招聘します。
志+行動力溢れる彼らと直接触れる場、「次世代リーダーサミット」を、1月14日、
15日(土・日)、京都の立命館大学にて開催します。
一般向けに約100席の用意があります。もしも、ご関心の場合は、下記までお申し
込みいただくか、直接私までご連絡いただけると幸いです。「社会イノベーション」を、
真に「グローバル・スタンダード」で学べる1.5日になればと思っております。
ありがとうございます。
一般社団法人NELIS代表理事
ピーター D. ピーダーセン
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NELIS主催「次世代リーダーサミット」 Next Leaders' Summit
■日時: 2017年1月14日、15日(土・日)
■場所: 立命館大学朱雀キャンパス(京都)
■スケジュール:
土曜日(14日) 13:00~18:20
日曜日(15日) 9:00~17:30
■主役: 世界から集う35名の社会イノベーター、社会イノベーションのありと
あらゆる分野の"実践者"たちが集います
■ゲスト: 野中ともよ氏(NPO法人ガイアイニシアティブ代表)
岡田武史氏(FC今治オーナー)
■参加費: 3万円(2日間)
3名様以上のご参加の場合/企業・組織としてご参加の場合/参加は
できないが活動を応援したい場合は、ピーダーセンまでご一報ください。
pdp@pdplab.jp
■プログラム詳細およびお申込み:
http://peatix.com/event/196512
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◇◆ 4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
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弊社のCSVコンサルタント、水上武彦のブログ「CSV/シェアード・バリュー
経営論」から最新記事をご紹介いたします。
#トランプ大統領誕生でサステナビリティ業界に懸念が広まっています。
CSV思考がより重要になるかも知れません。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2678#.WDI_qGe7rIU
#CSVの推進、社会課題と経営の統合に向けて、CSR部門に期待される役割は?
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2682#.WDJACGe7rIU
#今後大きな市場を生み出すと言われるサーキュラー・エコノミーの本質とは?
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2656#.WDI742e7rIU
#SDGs自体は課題ではなく、その実現のために自社ならではの課題設定が求められます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2660#.WDI8jGe7rIU
#サステナビリティ人材を経営の中枢に置くことは、CSV企業の基本ですね。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2669#.WDI-bWe7rIU
#CSVはプロダクトアウト発想のほうが良いのかも知れません。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2665#.WDI94Ge7rIU
#旅行業界にとって地域創生はCSVになります。旅行者を啓発することも考えられます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2686#.WDJAw2e7rIU
#資生堂のパーパスと保育園事業参入の関係は?
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2674#.WDI--2e7rIU
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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】
※ 本メールは、持続可能な社会にむけた企業と市民社会の取り組みに関する
情報を、隔月を目安にお届けするメール情報誌です。
※ メールマガジンの転送は歓迎です。複製・転載は事前にご相談下さい。
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