Sustainabilityマガジン(vol.49)2017.3.23号
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┃┗━━┛ クレアン Sustainabilityマガジン vol.49(2017.3.23号)
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┃本メルマガは株式会社クレアンのスタッフと名刺交換させていただいた
┃皆様および配信のお申し込みをいただいた皆様にお届けしています。
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┃1. ごあいさつ
┃2. Sustainability Column :先住民族の権利について
┃3. お知らせ:シンポジウム・セミナー等のご案内
┃4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.cre-en.jp/━
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
先週の木曜日、3月16日に、日本サステナブル投資フォーラム(J-SIF)の年次
総会・理事会が開催され、参加してきました。
GPIFによるPRI署名以降、ESG投資に注目が集まり、アセットマネジメント
系機関を中心に企業会員数も増加傾向にあるということでした。会場には、
若手参加者の方も数多く見受けられ、日本におけるサステナブル投資も、
いよいよ盛り上がりを見せ始めている感じを受けました。
来週(といっても土曜日が4/1ですので、実際には再来週なのですが)から
新年度に入りますが、2つのコードを基にした機関投資家と事業会社間の
コミュニケーションが本格始動される気配です(少なくとも参加者の方々
からは、そうした意気込みが感じられました)。
皆さま、ご準備の方はいかがでしょうか。
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ 先住民族の権利について(米国のパイプライン建設問題を例に)
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米国における、ダコタ・アクセス・パイプラインの建設の問題については、
日本でも一部、報道番組、ニュース記事などでとりあげられるなど、ご存
知の方も多いことと思います。
※ダコタ・アクセス・パイプラインは、「エナジー・トランスファー・パー
トナーズ」(本社:テキサス州ダラス 石油、天然ガス等の輸送・貯蔵・
販売企業を傘下に置く持株会社)がノースダコタ州からイリノイ州までを
つなぐ、約1,886キロメートルのパイプラインを建設するプロジェクト
建設予定ルートの近隣に居住し、その水源および周辺地を神聖な土地として
いる先住民族、スタンディングロック・スー族が計画に反対、訴訟に発展し
ている問題です。
引用元記事:ハフィントンポストより
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/23/dapl_n_14976018.html
先住民族の権利に関する国際的な規約としては、「先住民族の権利に関する
国際連合宣言」(2007年)や国際労働機関(ILO)条約169号「原住民及び
種族民条約(1989年)などがありますが、それぞれ先住民族が持つ土地等
に関する権利について言及がなされています(以下は前者のみの抜粋)。
第 10 条 【強制移住の禁止】
先住民族は、自らの土地または領域から強制的に移動させられない。関係す
る先住民族の自由で事前の情報に基づく合意なしに、また正当で公正な補償
に関する合意、そして可能な場合は、帰還の選択肢のある合意の後でなけれ
ば、いかなる転住も行われない。
第 25 条 【土地や領域、資源との精神的つながり】
先住民族は、自らが伝統的に所有もしくはその他の方法で占有または使用し
てきた土地、領域、水域および沿岸海域、その他の資源との自らの独特な精
神的つながりを維持し、強化する権利を有し、これに関する未来の世代に対
するその責任を保持する権利を有する。
引用元:先住民族1の権利に関する国際連合宣言(仮訳)
http://www.un.org/esa/socdev/unpfii/documents/DRIPS_japanese.pdf
米国は2007年当時、国際連合の総会にて宣言の採択に反対票を投じ、オバマ
前大統領の登場まで、宣言への調印の意思が正式に表明されたことはありませ
んでした。そしてその調印を前に、振り子の針は反対に振れ始めたようです。
もちろんこのプロジェクトには多数の企業も参画をし、そこで雇用が生まれ
ることも事実です。ではそうした内容を企業は、そして政府は、どのように
情報開示していくのでしょうか。そしてその開示された情報を、受け取り手
はどう評価するのでしょうか。
ESG情報の国際的情報開示基準であるGRIスタンダード(2016年10月発行)
には、411:「先住民族の権利」という項目があります。先住民族の権利とは
人権に関する問題ですが、こうしたニュースをきっかけに、なぜ組織にこう
した情報の開示が求められるのか、またその基となった国際規約がつくられ
てきた背景、についても関心を深めていけるとよいのではないでしょうか。
統合経営コンサルタント 安藤正行
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◇◆ 3. お知らせ:シンポジウム・セミナー等のご案内
◆◇ ~ GRIスタンダード翻訳お披露目シンポジウム2017 ~
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サステナビリティ日本フォーラム様よりのご案内をお送りいたします。
GRIスタンダード翻訳お披露目シンポジウム2017
「'サステナビリティと情報開示の可能性'のその先へ」
最新のプログラムを掲載いたしました!
新たに基調講演者に、昨今のESG投資の拡大を牽引していると言える、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)から市場運用部 次長/
スチュワードシップ推進課長 小森博司様にご登壇いただけることと
なりました。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
http://www.sustainability-fj.org/seminar/20170419/
■日時:4月19日(水)14:00~17:00(受付開始:13:30)
■場所:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 新宿ビル 地下ホール
東京都渋谷区代々木3丁目25-3 JR線 新宿駅 南口より徒歩13分
■主催:サステナビリティ日本フォーラム
■後援:環境省、経済産業省、GCNJ
■定員:300名
■参加費:Sus-FJ企業会員2名、個人会員無料/一般3,000円
■詳細・申込方法はウェブサイトをご覧ください。
http://www.sustainability-fj.org/seminar/20170419/
※なお、GRIスタンダード和訳版の印刷の予定はございません。
PDFで閲覧いただく形式となりますので予めご了承ください。
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◇◆ 4. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
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弊社のCSVコンサルタント、水上武彦のブログ「CSV/シェアード・バリュー
経営論」から最新記事をご紹介いたします。
#ESGの流れが本格化しています。ブラックロックの動きも要注目です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2833#.WM8qmWdMTIU
#長期的に信頼される企業となるには、ソフトパワーを持つことが重要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2830#.WM8rD2dMTIU
#ユニリーバでも買収ターゲットとなる中、CSVの高度化が必要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2826#.WM8remdMTIU
#食品ロス削減に向けて、いろいろな取り組みが始まっています。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2837#.WM8qA2dMTIU
#顕在化する物流危機には、CSVでの対応が求められます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=2823#.WM8r0mdMTIU
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【 メール情報誌の名称: Sustainability マガジン 】
※ 本メールは、持続可能な社会にむけた企業と市民社会の取り組みに関する
情報を、隔月を目安にお届けするメール情報誌です。
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