Sustainabilityマガジン(vol.53)2017.8.29号
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┃┗━━┛ クレアン Sustainabilityマガジン vol.53(2017.8.29号)
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┃本メルマガは株式会社クレアンのスタッフと名刺交換させていただいた
┃皆様および配信のお申し込みをいただいた皆様にお届けしています。
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┃1. ごあいさつ
┃2. Sustainability Column :SDGsに貢献するビジネスを考える
┃3. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://www.cre-en.jp/━
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◇◆ 1. ごあいさつ
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いつもメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。
ここ数日東京は、なんとなく少し秋めいてきた感じがしていますが、皆さま
いかがお過ごしでしょうか。
そろそろ2017年のCSRレポート、統合レポートについては日本語版発行の山
を越えた頃かと思います。特に2017年CSRレポートでは来年2018年7月以降
有効となるGRIスタンダードへの対応準備に追われたのではないでしょうか。
ただそんな中、実はすでに「303:水」および「403:労働安全衛生」の2つ
の開示項目について改訂が佳境を迎えており、10月9日を期限にパブリック・
コメントを募集しているという状況です。
https://www.globalreporting.org/standards/
特にこの2つの開示項目をマテリアリティと特定している企業様においては
動きをウォッチし、できればフィードバックを行うことをお薦めいたします。
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◇◆ 2. Sustainability Column
◆◇ ~ SDGsに貢献するビジネスを考える ~
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読者の皆さまの中には、ベジタリアンの方はどれくらいおられるでしょうか。
米国ではいわゆるベジタリアンの方は10数%いると言われており、7~8人に
1人がそうしたライフスタイルを選択しています。そんなことからお肉、卵、
チーズ等を代替する擬似食品(simulated foods)開発の歴史は古く、多くの
スーパーマーケットでは普通に売り場が設置されている、といった状況です。
ただ最近、特に2010年代に入り擬似食品の開発は新しい時代を迎えています。
それまで「健康にはいいけどおいしくない」と評価されがちだった擬似食品
から、実際に食べてみた時に、そう告げられなければ擬似食品とはわからな
いクオリティにまで、開発が進んできているのです。
例えばカリフォルニアに本社を構える「Impossible foods」というベンチャー
企業は、2011年にスタンフォード大学教授であった生物化学者、パトリック・
ブラウン博士によって創業され、今年2017年、主力製品「impossible burger」
(植物由来ハンバーガー)を全米に展開しようとするまでに成長しています。
https://www.impossiblefoods.com/
社員130名(2016年12月時点)の2/3は、これまで食品業界とは縁のなかった
科学者、エンジニア等が占める新しい組織で、実在する肉を成分分析・再構成
して、それとほぼ同じものを植物由来の原料によりゼロから作ってしまおうと
いうアプローチを採用しています。こうした斬新なアイデアに対しビル・ゲイ
ツをはじめとする名だたる投資家が200億円を出資、バックアップしています。
そして牛肉のハンバーガー1個を impossible burgerに代替することで、
・10分間のシャワーで流す水使用量の削減
・14マイル(=約22Km)ドライブした際に排出する温室効果ガスの削減
・75平方フィート(=約7平方メートル)の野生生物が生息する土地の保護
が可能となる、と自社ウェブぺージで唱っています。
元々Impossible foods社の掲げる創業以来のミッションは、Make the global
food system more sustainable であり、このまま人口が増え続ける世界にお
いて、近い未来に起こるであろう食料危機の回避、畜産的肉生産に付随して
生じる環境問題の解決を図ることを目的にしているのです。
今後すべての肉が人工肉に置き換わることは考えにくいですが、食料および
それを生産する土地・資源が逼迫していく中で、こうした新しい発想による
ビジネスが発展することはある意味必然と思います。そしてイノベーション
を通じたSDGs(ゴール2,6,13,15)貢献への一形態として捉えられるべきも
のとも私は思うのですが、読者の皆さんはどう感じられたでしょうか。
●参考にしたウェブページおよび番組
http://jp.wsj.com/articles/SB11713596470002413933104580203142152633392
https://forbesjapan.com/articles/detail/15648
https://www.wsj.com/articles/the-impossible-burger-is-ready-for-its-meatless-close-up-1465912323
統合経営コンサルタント 安藤正行
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◇◆ 3. CSV/シェアード・バリュー経営論 ブログより
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弊社のCSVコンサルタント、水上武彦のブログ「CSV/シェアード・バリュー
経営論」から最新記事をご紹介いたします。
#国内株への投資を増やしたいGPIFにとって、ESGで社会価値を訴求するのは、
シェアード・バリューの取り組みと言えます。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3048#.WaNj-2cUnIU
#「陰徳善事」に逃げずに、様々なステークホルダーの意見・反対を受け止めて
対応することが、長期的な競争力を強化します。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3026#.WaOvl2cUnIU
#パリ協定を踏まえ設定される長期ビジョンは、経営と統合した大胆な目標
(BHAG)であるべきです。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3029#.WaOuxmcUnIU
#AIはSDGsの17ゴールに如何に貢献することができるか。すでに動き出し
ている企業もあります。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3017#.WaOwVmcUnIU
#社会貢献活動は、自社事業との関連性を超えて考えることも必要です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3014#.WaOwyGcUnIU
#商品・サービスと顧客行動との因果関係を重視する「ジョブ理論」は、
CSVの推進にも参考になる考え方です。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3043#.WaN3kGcUnIU
#RE100を仕掛けたイケアのチーフ・サステナビリティ・オフィサーの言葉。
サステナビリティを経営と一体化する考え方が示されています。
http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/?p=3032#.WaN4PWcUnIU
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