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報告とコミュニケーション
国際統合報告評議会
(IIRC)フレームワークとは
統合報告書を作成する際に考慮すべき原則や、開示すべき情報の内容に関して、国際統合報告評議会(International Integrated Reporting Council、略称IIRC)という団体が国際統合報告フレームワーク(IIRCフレームワーク)を2013年の12月に発行しています。
同フレームワークの特徴は大きく二点あります。一つは、組織固有の価値創造のあり方を検討するための概念として、財務資本、製造資本、知的資本、人的資本、社会・関係資本、自然資本という「6つの資本」を提示した点です。この「6つの資本」は、企業活動を価値創造プロセスとして位置づけ、さまざまな価値の集積を「資本」として表現する枠組みとなっています。
もう一つの特徴は、統合報告のプロセスが、組織内部の縦割りを取り除く「統合思考」「統合的意思決定」につながると考えている点です。この点は、統合報告プロセスを経営に役立てようとするIIRCの意図を示しているように思われます。
また、フレームワークでは、下表のとおり、報告書の全体に関する包括的な留意点とも言うべき「指導原則」と、開示すべき情報の要素を示す「内容要素」が定められています。ただし、これらは細かな開示基準、項目を示しているのではなく、あくまで報告書の大枠を示すものであり、具体的な開示内容や表示の方法は、各企業が、自社固有の状況に即して判断し決定することが求められています。
指導原則 | 内容要素 |
---|---|
A 戦略的焦点と将来志向 | A 組織概要と外部環境 |
B 情報の結合性 | B ガバナンス |
C ステークホルダーとの関係性 | C ビジネスモデル |
D 重要性 | D リスクと機会 |
E 簡潔性 | E 戦略と資源配分 |
F 信頼性と完全性 | F 実績 |
G 首尾一貫性と比較可能性 | G 見通し |
H 作成と表示の基礎 |
国際統合報告評議会(IIRC)
フレームワークとは